ハウスメーカーや工務店に注文住宅の話を聞きに行くと、結構な確率で営業マンから迫られるのが『仮契約』
ハウスメーカーを検討し始めたばかりの時や土地が決まっていない時は、仮契約をして大丈夫か悩みますよね
仮契約なら仮だから大丈夫なんじゃないのかな?
【仮】ってついてるからたいしたことないって思う人も多いけど
仮契約と言っても、そんなに簡単な契約ではないよ
仮契約と名前を聞くと、本当の契約じゃないと思う人も多いですが、多くの場合は本当の契約(建物の請負契約)になることがほとんどです。
ええー!どうしよう・・・
まだこのハウスメーカーで契約するか心が決まってないのに・・・
本当に仮契約しないとダメなのかな・・・?
ハウスメーカーとの仮契約どうするか悩みますよね、そんな方に向けてこの記事では↓のようなことをご紹介します。
Contents
複数のハウスメーカーで仮契約して大丈夫?ハウスメーカーとの仮契約キャンセルした体験談
我が家は実際に2社と仮契約をしました。
仮契約をしたのは、地域密着型の地元ハウスメーカーとタマホームです。
仮契約と言ってもどちらのハウスメーカーでも契約金を支払いました。
仮契約でも契約金払うの?!
ハウスメーカーも客の本気度をしめさせるために
仮契約でも契約金が必要になることがほとんどだよ。
営業マンの仕事は売ってナンボだから
本気じゃない人を相手にしていても時間の無駄になっちゃうからね
我が家が仮契約したハウスメーカーの契約金は地域密着型の地元ハウスメーカーでは5万円、タマホームでは10万円でした。
契約金で100万円払うハウスメーカーもあるようなので、かなり安いほうだと思います。
ただ、仮契約と言えど、約款を読み、契約書に捺印をして、契約金の支払いをしたので、
『仮契約』と言えど、ほぼ『本契約』と同じと思ったほうがいいです。
複数のハウスメーカーで仮契約した理由は?
我が家が複数のハウスメーカーで仮契約した理由は、家探しを始めたばかりでよくわかっていなかったからです(笑)
一番最初に仮契約をしたハウスメーカーは地域密着型のハウスメーカーでした。
地域密着型のハウスメーカーは家づくりを考え始めてから初期のほうに見学に行ったハウスメーカーでした。
注文住宅に関する知識がまだ浅い時で、そのハウスメーカーをとても気に入っていました。
2か月以内に土地を決めて、本契約をすれば60万円分のオプションを付けてくれるという言葉にひかれて仮契約をしました。
ただ、その地域密着型のハウスメーカーをとても気に入っていたとはいえ、まだ他のハウスメーカーに全然見学に行けていない状況だったので
仮契約をしたものの、本当にこのハウスメーカーで建てて後悔しないか?という思いはありました。
幸いにも?我が家はまだ土地が決まっていなくて、
すぐに本契約になることはなかったので、土地探しは続けつつ他のハウスメーカーも話を聞きにいきました
仮契約した後でも他のハウスメーカー見学行っていいの?!
我が家は土地が決まっていなかったので、
土地が決まっていないと間取りも何も進められないから
仮契約中でも他のハウスメーカーに話を聞きにいきました!
土地が決まっている人だったら間取りとかの本格的な打ち合わせが
始まるから、土地が決まっていないからこそできたのかも
その後、いくつかのハウスメーカーに話を聞きに行って、その中でタマホームが一番気に入ってタマホームも仮契約をしました。
タマホームを仮契約した時点では、まだ地域密着型のハウスメーカーも仮契約をしたままだったので、複数のハウスメーカーで仮契約をしたことになりました。
ハウスメーカーの仮契約をキャンセルした体験談
複数のハウスメーカーで仮契約をした我が家ですが、2社目のタマホームを仮契約した後に、地域密着型のハウスメーカーは仮契約をキャンセルしました。
仮契約キャンセルできたんだ!
契約金ってどうなったの??
我が家の場合は、仮契約の契約金は全額返ってきました。
ネットで調べると様々なハウスメーカーで契約金は全額は返ってこなかったという声をよく見ますが、我が家は全額返してもらえました。
我が家が仮契約をキャンセルしても、契約金を全額返金してもらえたのはいくつかポイントがあります。
というのがポイントです。
まずハウスメーカーと仮契約する時には、必ず解約する時にはどうなるかを確認しました。
必ず解約ができること、違約金などが発生しないということ、解約した際には返金してもらえるということを確認しました。
そして、確認した内容は口約束だけでなく、必ず覚書に残してハウスメーカーと我が家の両方で覚書も保管するようにしました。
また、我が家は土地が見つかっていない状態なので、まだ設計なども何も始められない状態でした。
これがもし、土地が決まっていて間取りの設計などを進めていた場合には、契約金は設計料になっていたかもしれません。
我が家が仮契約をキャンセルした
地域密着型のハウスメーカーの営業マンは
とても良い方だったので
キャンセルを申し出たらすんなり解約して返金してくれました
我が家は仮契約をキャンセル出来ましたが、ハウスメーカーによっては中々解約させてくれない、
不当に違約金を請求されたなんて話も目にします。
あまり安易な気持ちでは、仮契約はしないほうがいいと思います。
ハウスメーカーと仮契約は注意が必要!営業マンが仮契約を急かしてくる理由は?
あまり安易な気持ちで仮契約はしないほうがいいと言いましたが、そうは言っても営業マンが仮契約を急かしてくるので仮契約したほうがいいのかなぁって悩みますよね。
営業マンが仮契約を急かしてくるにはいくつか理由があるので、ご紹介します。
・客の本気度をはかって、家を建てる気のない客はふるいにかける
・営業マンのノルマ
・他社へ行かせないため
1つずつ詳しく説明します。
客の本気度をはかって、家を建てる気のない客はふるいにかける
ハウスメーカーの営業マンは家を契約してもらってナンボのお仕事です。
なので、購入意志がない客をいつまでも相手にしていても、何も売り上げにはなりません。
言い方は悪いですが、営業マンにとっては購入意志が無い客に時間を割くのは無駄でしかありません。
仮契約をするというのは、契約金も払っしっかりと捺印もします。
家を建てる気が無い人はそんなめんどくさいことはしたがらないので、本当に家を建てる客だけが残りますよね。
営業マンは契約をとってこそなので、これはある程度仕方がないことかなぁとも思います。
また、私たち客側もそうやって迫られることで本当にここで建てたいかって真剣に考えるきっかけになるので、決して悪いことではないかなと思います。
確かにすごく時間と手間をかけて接客したのに
契約にならなかったら、何にも利益がないもんね
ハウスメーカーの中には仮契約をしないと見積もりを出さない、間取りも提案できないなんていうところもあるようです。
見込みのない客をふるいにかけるのはわかりますが、そこまでされると仮契約をする気もうせちゃいますよね
営業マンのノルマ
ハウスメーカーの営業マンは必ずノルマがあります。
ノルマは会社によって異なりますが、『月1棟契約』というノルマがあるハウスメーカーも珍しくありません。
ハウスメーカーの営業マンは契約を取って得られる歩合給によって給与が大きく変わってきます。
以前話題になったこちらの本でも住宅営業マンの給与について書いてありました↓
(ちなみに会社名は出ていませんが、恐らくタマホームです(笑))
他社へ行かせないため
購入する顧客側としては、何社も納得するまで時間をかけて検討をしたいものですが、ハウスメーカーの営業マンとしてはその逆でなるべく他社は検討させたくないというのが本音です。
そこで今だけのキャンペーンや割引をうたって仮契約を急かして、他社を比較検討させないようにします。
キャンペーンや割引は上手く使えばお得になるので、本当に建てたいハウスメーカーなら仮契約をするのは有効ですが
まだよくわかっていないうちに仮契約をすると後悔してしまうことも少なくありません。
ハウスメーカーと仮契約をするメリットもある
仮契約ってハウスメーカー側の都合が多いなぁ。。。
仮契約ってしても私たちにはあんまりメリットないのかなぁ?
ハウスメーカーと仮契約をすると実は私たちにもメリットがあるよ
仮契約ってハウスメーカーの都合ばかりな気がしてしまいますが、私たち買う側にも実はメリットがあります。
我が家が仮契約をしてよかったと感じたメリットをご紹介します。
土地を一緒に探してもらえる
ハウスメーカーと仮契約をするメリットの1つ目は土地を一緒に探してもらえることです。
不動産屋さんやネットの物件サイトなどでも土地を探せますが、ハウスメーカーと一緒に土地を探すことは実は大きなメリットがあります。
それは、土地購入前にその土地にどんな建物が建てられるかを相談ができることです。
これはかなり大きなメリットです。
不動産屋さんも住宅のプロだからわかることなんじゃないの?
不動産屋さんはあくまで不動産のプロであって
住宅のプロではないんです。
土地があればなんでもかんでも好きに家を建てられるわけでは無く、色々制限があることがあります。
土地の条件は不動産屋さんが教えてくれますが、その土地の中に、どんな家が建てられるかは不動産屋さんではわかりません。
実際に建ててみたら日当たりはどうなるか、どんな形の家が建ちそうかはハウスメーカーや工務店でないとわかりません。
最悪の場合、せっかく購入した土地に希望する家が建たないなんてこともあります。
より希望に近い家を建てたいならハウスメーカーや工務店と仮契約して、一緒に探してもらうのも大きなメリットです。
住設のショールームに見学に行ける
ハウスメーカーと仮契約するメリットの2つ目はキッチンやお風呂などの住居設備のショールームに見学に行くことができるようになります。
ショールームは仮契約前でも見学に行くことは出来ますが、そのハウスメーカーでの標準仕様がどんなものか、どんなオプションが選べるのか
なんて案内はハウスメーカーが決まっていないとできません。
住居設備のメーカー各社はどこのメーカーも設備を種類豊富に出しているので、何も決まっていないまま見に行くのは結構無謀です。
我が家は土地が決まっていないですが、標準仕様で入れられるメーカーのショールームはどんどん見学に行っています。
ショールームに行くと、キッチンなどの住居設備もよりイメージが沸きやすくなりますし、時間があるうちにゆっくり検討できるのがとてもいいと思っています。
契約した時時点の坪単価で家を建てられる
ハウスメーカーと仮契約するメリットの3つ目は、仮契約時点の坪単価で家を建てられるということです。
今現在住宅価格の高騰が続いていて、3年前と比べたら住宅価格は300万~600万ほど上がっていると言われています。
そして、今なお上がり続けています。
ハウスメーカーによっては、仮契約をしても仮契約時の坪単価で建てられる期間が決まっていたり
最新の坪単価になるところもあるかもしれませんが、
私が仮契約したハウスメーカーは契約時の坪単価で建てられる契約になっています。
仮契約してから土地探しに2年かかった人が、
2年前の坪単価で建てたと担当営業さんに聞きました
ハウスメーカーとの仮契約は一見ハウスメーカー側のメリットばかりにも思えますが、私たち家を建てる側にもメリットがあります。
むやみな仮契約はやめたほうがいいと思いますが、メリット・デメリットや契約内容をよく理解した上でここで建てたい!と思えるハウスメーカーであれば
仮契約をするのは有だと思います。
まとめ:ハウスメーカーと仮契約は注意?複数で契約してキャンセルをした体験談
ハウスメーカーでの仮契約の注意点や、実際に複数のハウスメーカーと仮契約をしてキャンセルをした体験談をご紹介しました。
ハウスメーカーとの仮契約は『仮契約』といえど、約款を読み捺印をし、契約金を支払うところがほとんどです。
『仮契約』と呼ばれていますが、「本契約」と同じと思ったほうがいいでしょう。
仮契約は一見ハウスメーカー側の都合ばかりのように思えますが、土地探しを一緒にやってもらえる、契約時の坪単価で建てられる可能性がある、住居設備のショールームに見学に行けるようになるなど、建てる側にもメリットはあります。
むやみな仮契約はやめたほうがいいと思いますが、メリット・デメリットや契約内容をよく理解した上でここで建てたい!と思えるハウスメーカーであれば
仮契約をするのは有だと思います。